第16回
 
交 通 大 学

 

テーマ:「交通予防安全の今日的問題」
−脳、眼、自転車、安全教育−

 
■コーディネーター 金光 義弘(川崎医療福祉大学 臨床心理学科学科長)
 第16回目を迎える「交通大学」は、岡山の地から全国へ向けて交通予防安全に関するさまざまな情報を発信してまいりました。これからも、その時々に相応しいテーマを選び、また将来の安全な交通社会を目指した課題を取り上げ、皆様とともに考えてまいります。
 今回は昨年の「飲酒運転問題」に引き続いて、今日的な交通問題の中でも主に加齢に伴う「脳」と「眼」の機能低下、および「自転車」の事故防止について学ぶことにしました。
 いずれも私たちにとって身近な問題を扱う講座ばかりです。一人でも多くの参加者の方々に、明日からの安心で快適な交通社会の実現に役立てて頂けることを願っています。
○第1・2講座

「生活習慣と大脳白質病変」

「大脳白質病変と運転機能の低下」
 
〜『運転は脳がする』だから脳を調べる〜


 
朴 啓彰  (高知検診クリニック 脳ドックセンター長) 
 

【経歴】
大阪大学医学部を卒業後、関西労災病院・大阪府立泉州救命救急センター・大阪厚生年金病院等で脳神経外科専門医として臨床経験を積み、高知医科大学脳神経外科講師・高知大学医学部脳神経外科准教授を経て、平成20年より医療法人健会 高知検診クリニック脳ドックセンター長に就任。のべ30,000人を越える脳ドック所見から、喫煙や飲酒などの生活習慣が脳に及ぼす影響について積極的に講演活動を行っている。また、平成23年からは高知工科大学客員教授、地域交通医学研究室長を兼務して、脳と運転をテーマに研究活動を行っている。
 





○第3講座
「加齢と視機能の変化について」


川島 幸夫 
(川島眼科 院長)

【経歴】
昭和60年3月川崎医科大学大学院博士課程卒業・博士号甲種授与。4月川崎医科大学眼科学講師(副医長)。平成3年4月川崎医療福祉大学感覚矯正学科眼疾病学教授兼任〜平成9年3月。平成6年12月米国アイオワ大学神経内科・眼科客員研究員として渡米。平成8年4月川崎医療福祉大学大学院指導教授〜平成9年3月。平成9年4月岡山市庭瀬223−1にて川島眼科開業。


○第4講座

「今日の自転車問題について −事故防止の視点からー」
 

岸田 孝弥 (高崎経済大学名誉教授 中京大学大学院心理学研究科講師【交通心理学】)

【経歴】
日本大学大学院生産工学研究科管理工学専攻修了。工学博士、1974年マサチュウセッツ大学IE&OR学科客員講師、1984年高崎経済大学教授、2007年中京大学心理学部教授等を経て、現在、高崎経済大学名誉教授・中京大学大学院心理学研究科講師、【専門分野】交通心理学、安全人間工学。【社会的活動】警察庁交通局が設置した「自転車免許証事業の普及啓発等に関する検討委員会」「自転車対策検討懇談会」「中・高校生に対する自転車の安全利用に関する教育モデル事業検討委員会」座長、東京都自転車対策懇談会副座長等を歴任、現在、群馬県警察交通事故調査委員会委員長、埼玉警察交通事故調査分析委員会委員、製品評価技術基盤機構事故動向等解析専門委員会委員長等多数。日本交通心理学会運営委員、主幹総合交通心理士。

【著書・論文】
人と車の心理学(共著・企業開発センター)、高齢者の交通事故抑止への新しい試み 〜地域特性を考慮した交通安全教育〜(交通安全教育45巻11号)、単調労働と副次行動(高文堂出版社)等多数

○第5講座 「地域から求められる価値の高い自転車安全運転教育をめざして」
    〜警察等との連携による自転車安全運転教育の実践〜

 

小川 彰義 (徳島中央自動車教習所 管理者)

【経歴】
2011年3月 徳島県警察退職
2011年4月 株式会社徳島中央自動車教習所入社 

○第6講座


「交通教育の方向と手法」

 

矢橋 昇 (交通評論家)

【経歴】
放送ジャーナリストとして昭和30年代半ばから、交通事故防止や交通安全教育問題と取り組んだ後、昭和61年から独立して、その分野の研究・評論と教育活動に専念。長年に亙って、愛知県をはじめとする各県の指定自動車教習所指導員法定講習、及び、愛知・岐阜・三重各県、東京都などの安全運転管理者講習の講師を務める他、社団法人全日本指定自動車教習所協会連合会理事、社団法人日本自動車連盟中部本部交通問題担当嘱託などを歴任。現在は、社団法人愛知県指定自動車教習所協会顧問、トヨタ名古屋教育センター中部日本自動車学校交通教育研究所顧問などを委嘱されている。
日本交通心理学会(前)学校・家庭部会長。日本交通心理士会会員。